共同生活四日目
既に暗雲たれこめている。
やっぱり鎮痛になるね。
視野が狭くなり心に遊びが生まれない。
連日連夜、元料理人のブルノに頑張ってもらっていた。
ベッドも2つ出来て辛うじて睡眠対策はとれた気がする。
その矢先の夜襲で、
ただでさえ少ない飲み水に食料を強奪。
治療のためのクスリを入手するために大きな代償も払う。
おろ?新しい来訪者におびえながら話を聞くと、
瓦礫の下敷きになった人の救出を助けてほしいと言われる。
ブルノは連夜の睡眠不足がヤバイので寝かし、
ようやくマルコが動けるかなという矢先。
とはいえ・・・明日は我が身だ。
まともなコミュニティーと顔をつなぐのは生存確率を上げる上で大切。
これは知人のアメリカ人通訳者から教わった。
何故アメリカ人が初めての人に対して友好的な態度をとるのか。
ズバリ!
「味方になりうるかの品定め」これが本音らしい。
「こいとは挨拶をした。いざという時に助けてもらおう」 という唾付けみたいなものと知る。
それだけ大変な国なのだ。
日本がそれをしないのはその必要がなかったからである。
だから社交的=危機感の現われとも言える。
マルコにはやむおえず行ってもらうことにする。
夜は昼間ねていたブルノにまた行ってもらうことに。
ブルノ~ほんとスマ~ン。
夜は再び廃屋へ回収に。
バッグが小さいと厳しいな。
派遣したマルコが帰ってこない・・・。
不安が募る。
*
五日目
まずいな・・・廃屋の調査が終わった。
今後どうするんだ・・・。
マジかよ!!クソ!!クソが!!
( ゚д゚) うそ~~~!!
嘘だと言ってくれ!!
今回パヴェルを警護につけたのに・・・。
クソさんざん苦労して集めて、集めた以上に盗まれるって・・・・。
なんなんだよ、コロスぞ!!
・・・あ、いかんいかん。
挙句にパヴェルは負傷までして。警備損じゃないか・・・
あー飲料がヤバイ!!食料も!!
あ~~~も~~~。
マルコは無事に帰ってきたが屋内の探索は既に終わり、
完全に夜の探索がカギになる。
ブルノがなんかヤバイ。
今夜は復活したマルコへ向かってもらおう。
バッグも一番大きいし。
空腹だけど長期戦になることを考えると下手に食べられないな。
ここもボチボチ探索の終わりが見える。
一か所工具が必要なところがある。
あれは作らないとダメなようだな。
*
六日目
どきどきの瞬間。
とられるものが本格的になくなってきたのでヤケクソで
二人には寝てもらった。
ふ~・・・良かった。
今日はバールを作ろう。
特殊開錠用具か・・・必要な素材がない。
幾つか持ってたけど交換つ使ってしまった。
クソ・・・盗まれなかったら・・・。
なんてことだ!!
バールを作る素材が足りないじゃないか。
ナイフ・・・作れるな。
護身用に・・・いや、今はまだ・・・。
学校探索の為にシャベルもいる。
バールとシャベル。この二つは作らないと。
ラジオは聴くたびに新しい情報が入るのかな?
不安情報しかないが。
略奪者か・・・人の心はなんとも弱いものだ。
ここで氏素性と遺伝子、歴史がものをいう。
助かった、フランコが着た。
思ったより頻繁に来てくれるな。ありがたい。
欲しいものがいっぱいある。
ごはん!ごはんがないんだ!!
バールを作るのに必要な材料がある。
(“゚д゚) たったこれだけ!?
これしか無理なのか・・・
クソぉ・・・なんなんだよ。
バールとシャベルを作るのにギリギリの素材と、僅かな食料だけ。
空腹の2文字が重い。
そう、もう食料がない・・・盗まれなかったら・・・。
まずは我慢だ。
バールを作る必要がある。
食料はいよいよになってからだ。
よし、これで我が家の地下で唯一入れない場所にはいれる。
それと、これがあれば今夜はあの奥へ行ける。
そうそう、ココだ。
ここを開けたらこの家で探索していない場所がもうなくなる・・・。
よし!!
瓦礫が塞いでいる。
下手に素手でやると怪我しそうだけど・・・。
体力が弱っている時の怪我はイコール死につながる。
何せ消毒が出来ない。
それにしてもいよいよじり貧になってきた。
外敵さえこなければある程度コチラ側の計算で見えるのに・・・。
あ~・・・こんなことなら食っとけば良かった。
*
そして夜。
パヴェルに・・・いや、マルコにしよう。
パヴェルやばいな。
そうだ、バッグの容量からいってもマルコが優れている。
えーっと、ここで装備を入れるんだな。
バールをバッグに入れると。
あ~・・・シェルターに持ち物が少ない。
僅かな食料だけか。
後がない・・・。
マルコ・・・頼むぞ。
恐らく最後の 放棄された別荘 への冒険。
考えてみるとバッグの容積を計算にいれると、
当然ながら全員で言った方が早いんだね。
ただ・・・そうすると・・・う~ん。
マルコが最後に残された部屋へ向かう。
完全に盗賊だな。
よし!!やっぱりバールか。
そういえばリアルで長いことバール使ってないな。
入れた!!
良かった・・・これで幾ばくかでも価値のあるものが手に入れば。
水と食料が欲しい。
本格的に食料がない。
マルコも空腹である。
よしよし!!
色々出たぞ。
でも・・・材料ばかりだなぁ。
水、水と食料がもっとほしい。
今夜はこれでしまいにしよう。
これからどうなるんだ?
また夜盗に入られたら・・・
食料は・・・
どうすればいい。
ひょっとしたら・・・既に積んでいる?
こういう時はどうすればいいんだろう。
計画性の一方で突発性を考慮にいれ行動し、
終わったことは考えず、
小さな喜びを見つけつつ、
今日が最後のつもりで生きる。
(;´∀`)・・・
(`;ω;´)